特攻大作戦 (1967)

ノルマンディー上陸作戦決行前夜、ライズマン少佐と服役していた12人の元兵士たちのチームによるドイツ将校たちのパーティーを襲撃する作戦が決行された。E・M・ナサンソンのベストセラー小説をナナリー・ジョンソンとルーカス・ヘラーが共同で脚色、ロバート・アルドリッチが監督した戦争もの。撮影は、エドワード・スケイフ、音楽は、フランク・デヴォールが担当。

監督:ロバート・アルドリッチ
出演:リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、ジム・ブラウン、ジョン・カサヴェテス、ジョージ・ケネディ、ドナルド・サザーランド、テリー・サバラス、ロバート・ライアン

特攻大作戦 (1967)のストーリー

1944年3月、大陸侵攻を間近に控えたある日、アメリカ軍のジョン・ライスマン少佐(リー・マーヴィン)は「特赦作戦」と呼ばれる奇妙な作戦命令を受けた。特赦作戦というのは、死刑あるいは長期の刑を宣告され服役中の元兵隊12人を選び出し、徹底的に鍛え、ヨーロッパ大陸侵攻直前にノルマンディーの敵前線背後に送りこんで攻撃するというものである。間もなくライスマンは選ばれた12人の極悪人と向かいあったのだが、フランコ(ジョン・カサヴェテス)、ウラディスロー(チャールズ・ブロンソン)、マゴット(テリー・サバラス)、ピンクリー(ドナルド・サザーランド)をはじめ、どれも一筋縄ではいきそうもなく困難が予想された。6月に入り大陸侵攻の矢はまさに放たれようとしたいた。ライスマンのキャンプでは、彼やボウレン軍曹の容赦ない訓練が実を結び、12人の男たちは1団となって考えたり行動するようになっていた。ライズマンを毛嫌いする第101空挺師団のブリード大佐(ロバート・ライアン)は、翌朝に手勢を率いて訓練地を制圧する。ブリードは囚人たちを問い詰めるが、外出先から戻ってきたライズマンに不意を突かれ、武装解除させられ追い出されてしまう。この出来事に面子をつぶされたブリード大佐はライスマン少佐とこの部隊が作戦を遂行する実力がないと首脳部に直訴するが、ワーデン将軍(アーネスト・ボーグナイン)は、それならば実力を試してみようと、アンブラスター少佐(ジョージ・ケネディ)の提案で、近日中に行われる予定の軍事演習にライズマンの部隊を参加させ、その場でブリードの部隊と競わせて実力を証明させることになった。軍事演習の当日、囚人たちは負傷兵に扮してブリードの指揮所に紛れ込み、後から駆け付けた救護兵に扮する別動隊と共に指揮所を占拠して、ウォーデンとブリードに自分たちの実力を認めさせるのだった。軍首脳部の間には、この「特赦作戦」に対する強い不信と反対があったが、ワーデン将軍(アーネスト・ボーグナイン)は、反対意見をおさえ、その作戦を実行に移した。12人が攻撃する特定目標は、広大な林に囲まれた豪壮なフランス人の館であった。その館には週末になるとドイツ軍上級将校たちが、夫人や愛人をともなって集まったから、彼らを壊滅させれば、ノルマンディーの壁は容易に破れるのだった。闇にまぎれてドーバー海峡を越えたライスマン、ボウレン以下14人は、パラシュートで目ざす館へ降り立った。「特赦作戦」による奇襲は明らかに成功であった。これによってドイツ軍の指揮は乱れ、統一を失い、かくて連合軍はノルマンディーに上陸したのだった。そしてワーデン将軍は、「汚れた12人」と呼ばれる元軍人たちの功績を認め、彼らを以前の階級において任務に戻ることを進言したのだった。

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